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バスケ日本代表「八村・河村・渡邊の不在」をどうする ホーバスHC2期目の新たなキーマンは? (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【ホーバスHC「もう1度見てみたい」存在】

 今シーズンの日本バスケットボール界において、脇真大(わき・まさひろ/SG/22歳)の名前をより頻繁に耳にするようになっている。近年の男子大学バスケ界で急成長を遂げた白鴎大学では下級生の頃から主力を務め、2021年度と2023年度に2度のインカレ優勝を遂げ、自身も大会得点王やMVPを受賞するなど世代のトップ選手として台頭した。

 同時に特別指定選手制度を利用し、在学中からBリーグの茨城ロボッツや琉球ゴールデンキングスでプレー。今シーズンから本格的にプロ転向を果たした琉球では、前年までスターターSGを務めた今村佳太(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の後釜として、開幕から先発出場を継続中だ。平均22分強の出場時間を得ながら、平均8.6得点の成績を収めている。

 2023年2月には若手の成長株を集めたディベロップメントキャンプに招集されている脇について、ホーバスHCは「もう1度見てみたい」と話していた。この言葉をどう取るべきか。いい評価だとも取れるし、また反対に「やや物足りない」と解釈することもできる。

 脇自身はその言葉を耳にしたわけではないが、ホーバスHCのチームで多用かつ重視される3Pシュートが明確な課題のひとつだということは、彼も理解している。その点を改善していけば、自分のチャンスも広がるはずだと前向きだ。

「ディベロップメントキャンプには大学生の時に呼んでもらいました。トムさんのバスケットをしたのはその時が最初で、僕は3Pが得意ではなかったのですが、最近になってノーマークの時などは決めきれているので、あの頃から変わっている自分も見せたいですし、トランジション(の攻め)やディフェンスは継続してやっていきたいと思っています」

 アジアカップ予選に先立って行なわれた直前合宿中の取材で、脇はこう語っている。今シーズンの3P成功率は33.3%で、試投数も平均1.7とSGとしては少なく、これから取り組むべき課題であるのは明白だ。

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