町田瑠唯と林咲希は日本代表として一緒にパリ五輪へ「焦りしかない」「アメリカとできるの、すごい楽しみ!」 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【アメリカと早めに当たっておくのはアリかも】

── 東京五輪は無観客で行なわれたので、パリ五輪でコートに立てれば、また違う雰囲気になりそうですね。

 予選で勝たないとパリに行けないので(予選ラウンドはリールで開催)、パリでやりたい気持ちはすごくあります。決勝ラウンドに行くとおそらく、めちゃめちゃすごい観客の前でやると思うんですよね。それを想像したら、すごく楽しみです。

── 予選ラウンドでの対戦国(アメリカ、ドイツ、ベルギー)はすでに決まっていて、7月29日の初戦は前回大会の決勝で対戦したアメリカと当たります。

 どうなんだろうね......。でも、不安に思っていたらできないよね。

町田 アメリカはけっこう(相手に)アジャストしてくる。前回のトムさんのではない「恩塚さんのバスケット」で早めに当たっておくのはアリかもしれない。一発目で当たるのは、逆に面白いかもしれないよね。

 たしかに。またアメリカとできるのはすごく楽しみ、というか、どういう戦いができるのかな。東京五輪の決勝では、マジで何もできなかった印象しか残ってなくて......。

町田 いや、私も、よ。

 全然、何もできなかったから。「何かできる手立ては出てくるのかな」という楽しみはあります。

── 東京五輪で2度、日本はアメリカと予選ラウンド・決勝で対戦しています。町田選手が言っていた「アメリカがアジャストしてくる」というのは、その2試合の合間で?

町田 はい、そうですね。だからこちらも「アジャストのアジャスト」をしなきゃいけない。

 「裏の裏」をいかないといけない。

町田 それもう、表やん(笑)。

── 最後に、パリ五輪に向けてふたりの意気込みを教えてください。

町田 まずは代表活動でしっかりメンバーに残れるように、がんばりたいです。

 (いい)ガード、多いもんね......。

町田 本当にいろんなタイプがいますし、どの選手が恩塚さんのバスケットにフィットするかは恩塚さんにしかわからないので、私はやるべきことをしっかりやっていきたいです。

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