「河村2世を探せ!」高校バスケの集大成ウインターカップで見ておくべき4人の逸材たち (3ページ目)
平良宗龍(開志国際・2年)photo by Mikami Futoshi そして最後は、優勝候補の一角である開志国際(新潟)の平良宗龍(たいら・しゅうたつ/2年生)を紹介したい。昨年は1年生ながら主力メンバーのひとりとしてチームの初優勝に貢献。決勝戦では第2クォーターに4本の3ポイントシュートを沈めるなど、優勝への勢いを加速させた逸材だ。
その得点力の高さから、今夏のインターハイまではシューティングガードを務めていた。今冬のウインターカップでも、基本的にはそのポジションでの出場になるだろう。
しかし将来的なことを考えると、得点力の高いポイントガードとしてコンバートも十分に考えられる。男子日本代表での経験をきっかけに得点にもフォーカスし始めた河村がそうであるように、現在の日本を代表するポイントガードに得点力は欠かせない。
実際、U18日清食品リーグでは、平良がポイントガードでプレーするシーンもあった。ウインターカップでの「ネクスト河村」を見出そうとすれば、シューティングガードの平良もそのラインナップに入っていい。
今年の1月〜4月、平良は特別指定選手として地元・琉球ゴールデンキングスに加入し、Bリーグの試合にも出場した。彼もまた、進化の真っただ中にあるプレーヤーだ。
今回紹介した4人は、高校時代の河村がそうであったように、飽くなき向上心を持ってバスケットボールに取り組んでいる。ウインターカップはその成果を披露する舞台であるとともに、世界へとつながる登竜門のひとつだ。
彼らがいつか日本を代表する選手になった時、2023年のウインターカップで「こんなプレーをしていた」と思い出されるプレーに期待したい。それを求めることのできる選手たちである。
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