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男子バスケ日本代表で「想像以上」の成長を遂げた3人。八村塁や渡邊雄太を入れてどこまでレベルアップできるか (3ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 この夏、若手の台頭でチームが機能してきた日本代表だが、忘れてはならないのが、ここまで予選での勝利は格下や若手主体の相手であるということ。チャイニーズタイペイとカザフスタンから上げた3勝のみで、現在2次ラウンドでグループ5位(2組あるグループ上位3位まで、計6チームがW杯の出場権を獲得)。

 現時点では自力出場には至らず、高さがあるチームに対しては課題が山積している。言い換えると、開催地枠がある利点を生かして多くの若手を試したことで底上げを図ることができた。今後は「(八村)塁や(渡邊)雄太を入れてどう戦うか見えてきたところで、もっともっとレベルアップは必要」(ホーバスHC)と来年を見据えた構想に入ったところだ。これが日本の現在地と言えるだろう。

 八村塁が得意とするのはミドルレンジのシュートだ。だが、得点効率の良さを求めるなかではミドル(ロングツー)はなるべく打たないことがチームの約束事。それでも「八村ならば打っても可能か?」とホーバスHCに質問すると「ダメです」と即答が返ってきた。

「今はウィザーズもミドルをあまり打たないから、塁は3ポイントを多く打つようになった。ウチ(日本代表)とウィザーズの考え方はそんなに変わりはないから塁はアジャストできると思う」と戦術の徹底化を掲げている。

 今後はBリーグを視察し、さらなる新戦力の発掘や既存選手の特長を掘り下げていく。それは女子を指導していた時でも同様で、最後まで競わせるのがホーバス流だ。ただ「もう40数人を候補にすることはないです。時間はありません。選手を絞って見ていきます」と言う。夏の代表活動は終了し、これからはBリーグで個々のレベルアップが求められる。

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