憧れはイチロー。宮澤夕貴がバスケ日本代表屈指のシューターとなるまで (5ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by MATSUO.K/AFLO SPORT

「イチローさんに憧れているんです。すごく気持ちが強く、前向きじゃないですか。自分は落ち込む時がありますし、それがいっぱいいっぱいになると止められなくなって。みんなが『えっ、どうしたの?』ってなるので大変なんですけど(笑)。ただ、できるだけそういう姿は見せたくない。常に前向きに物事を考え、ポジティブにいられる選手でいたいなと。プレーがダメでも、自分がいればとか、コートに立ってさえいてくれればというプレーヤーになりたいと思っています」

 イチローのように各世代に大きな影響を与え、常に必要な存在でいられるだろうか。少しずつでもその領域に近づきつつあるように思えるが、誰もが認める圧倒的存在感を見せつけるよう、さらに成長していく姿を見せてくれるはずだ。

宮澤夕貴(みやざわ・ゆき)
1993年6月2日、神奈川県生まれ。小学生の頃からバスケットボールを始め、岡津中学から金沢総合高校へ進学。高校3年時の2011年に高校総体優勝。卒業後は女子バスケットボールの強豪・ENEOSサンフラワーズに入部。2015、17〜19年にWリーグ・ベスト5に選出され、2018年から2年連続して皇后杯MVP獲得。ポジションはフォワード、コートネームは「アース」

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES

毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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