八村塁と渡邊雄太が奮闘。「本命不在」の東地区で抜け出すチームは? (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AP/AFLO

 開幕前に怪物ヤニス・アデトクンボと再契約したバックスも、16勝9敗で地区2位の好位置につけている。過去数年と比べると、ややスロースタートだったが、ここにきて5連勝。2年連続MVPのアデトクンボを軸に、クリス・ミドルトン、ブルック・ロペス、新加入のドリュー・ホリデー、ボビー・ポーティスを中心とする攻撃陣は連日のように高得点を叩き出し、オフェンシブ・レイティングでも堂々のリーグ1位だ。もともとレギュラーシーズン中の強さには定評があり、今後も高い勝率を残すだろう。

 ただ、過去2シーズンともシーズン中はリーグベストレコードを残しながら、プレーオフでは2年連続で敗退。今季も真の戦いはポストシーズンからスタートすると言っても過言ではない。これまでとは違う「勝負強さ」を示すために、シーズン中は可能な限りケミストリーを養成しておきたいところだ。

 3位ネッツの爆発力は、76ers、セルティックスをも上回る。ケビン・デュラント、カイリー・アービングという2人のスーパースターに加え、今季開幕後の1月14日にジェームズ・ハーデンを獲得。個人技という視点では史上最高級の"ビッグ3"が誕生し、全米の話題を独占した。

 もっとも、このトリオが揃ったゲームでも4勝2敗と、まだ圧倒的な強さを発揮しているわけではない。デュラントがリーグの定める安全衛生プロトコルでたびたび離脱を余儀なくされており、呼吸を合わせる時間が取れないのが痛い。また、ハーデンを手に入れるためのトレードで複数の主力を放出したため層が薄くなり、特にディフェンス面は壊滅的。オフェンシブ・レイティングではリーグ3位、ディフェンシブ・レイティングでは同27位という極端な数字が出ている。今後、さらなる補強は必須だろう。

 ネッツがどんなチームとなっていくのかを想像するのは簡単ではない。ともあれ、ビッグ3が出来上がって以降はネッツのテレビ視聴率が跳ね上がっているという情報もあり、現時点でイースタン、リーグ全体でも最大の話題チームになっている。シーズン終了まで、一挙一動が注目されることは間違いない。

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