火中の栗を拾う。ベンチャーマインドを持つBリーグ新チェアマンの覚悟 (3ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro
  • photo by B.LEAGUE

 しかし新型コロナウイルスは100年に一度とも言われる危機。「喜んで火中の栗を拾おうという思いで引き受けさせていただいた」と島田氏は言うが、今、リーグを取り巻く状況は厳しい。

 2019−20シーズンの試合数減少により6月決算のB1、B2の28クラブのうち、じつに25クラブが赤字の見込みだ。これまでクラブライセンス制度により財務状況が毎年、厳しくチェックされており、すぐに破綻するクラブはないと見られているが、どのクラブも経営を立て直すために奮闘している最中である。それをいかに支えていくかが喫緊の課題となる。

 島田氏は就任にあたり、2020−21シーズンの10月開催を明言した。これは各クラブがスポンサーと向き合うにあたり、リーグとして意思表示を明確にすべきとの判断からで、「やるのかやらないのかわからない」という状況を回避した。早速、リーダーシップを発揮したと言える。

「フルでお客様を入れられるか、制限付きか、それとも無観客か。最悪で中止となる。まずはフルに入れるためにどうするかを大事にし、状況を見ながら段階的に下げていく。よほどのことがない限り中止はなく、基本は無観客でもやっていく」

 その前提として選手が安心してプレーできる環境づくりも始まっている。プロ野球やJリーグの事例を見ながら、PCR検査なども見据えた仕組みを構築中だ。

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