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火中の栗を拾う。ベンチャーマインドを
持つBリーグ新チェアマンの覚悟 (4ページ目)

  • 加藤康博●文 text by Kato Yasuhiro
  • photo by B.LEAGUE

 各クラブへの資金的な援助も構想に入っている。リーグとしての投資や経費を見直し、配分金とは別にサポート資金をつくり支援。それだけにとどまらず行政との交渉や支援の獲得、さらにスポンサーセールスなどで島田氏自身が各クラブの経営的なサポートにも回る意思を見せる。

「私自身が出向き、Bリーグのビジョンや可能性を語ることができる。個人的に飛び回ってでもクラブのサポートを本気でやっていきたい」

 コミュニケーション能力の高さは島田氏の特徴だ。これまで個人として「島田塾」と銘打ち、各クラブの経営者との勉強会を主催してきただけでなく、2019年に千葉の社長を退任し、会長となってからはB2福岡のクラブ経営アドバイザーも務めた。日本中に散らばる各クラブがどんな問題を抱えているか、その事情に通じており、それが今回のチェアマン選出の理由のひとつとなっている。

「ひとつのクラブも経営破綻させない」と語る島田氏の言葉には覚悟が滲む。

 また、「クラブの成長なくして、リーグの発展なし」と以前から繰り返し発言しており、すべてのクラブに対して強いリーダーシップを発揮してくれることを期待したい。

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