2019.08.20

渡邊雄太は強気の目標設定。
「W杯で2勝してアメリカ戦を迎えたい」

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao

 21年ぶりとなる自力でのワールドカップ出場を決めた日本代表。8月31日から中国で開催される本大会へ向け、日本人2人目のNBAプレイヤーであり、日本代表の主軸、渡邊雄太が、その意気込みを語った――。
※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。

ワールドカップに向けて語った渡邊雄太 2017年11月から始まったワールドカップアジア予選。日本代表は開幕から4連敗を喫し、本戦出場どころか1次予選敗退濃厚の危機的状況に立たされた。そこから、オーストラリアやイランといった強豪を撃破し会心の8連勝。21年ぶりとなる自力でのワールドカップ出場は、奇跡と呼んでおかしくないだろう。

 そして、いよいよ8月31日からワールドカップ本大会が始まる。

 1次ラウンド、グループEに属する世界ランク48位の日本は、同17位のトルコ、同24位のチェコ、そして世界ランク1位に君臨するアメリカと戦う。

 過去の国際舞台で日本は、アメリカはもちろん、ヨーロッパ勢から白星を上げたことがない。1次ラウンド全試合で苦戦は必至。しかし、日本をワールドカップに導いた立役者のひとり、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ/G-F)は目標をこう語った。

「予選ラウンド突破は、最低限超えなければいけないラインだと思っています。個人的には2勝して次のラウンドに進みたい。今の日本なら、それが達成できるレベルだと思っています。個人的なスタッツは目標にしません。勝つためのプレーをします。

 自分が無理に30点、40点取る必要はないと思います。(八村)塁や、他にも点を取れる選手がたくさんいるので。チームを勝たせるために自分の役割を徹底したうえで、スタッツも残せていけたらなという感じです」

 奇跡の物語の本編はこれからだ――。

 強気にすら思える目標設定も、渡邊の1年間の軌跡を辿れば納得できる。昨季、グリズリーズと2Way契約を結んだ渡邊は、NBAのレギュラーシーズン15試合、Gリーグのレギュラーシーズン33試合、プレーオフに2試合に出場。Gリーグではレギュラーシーズンで平均33.9分プレーし、14.1得点、7.3リバウンドを記録、チームの主軸としてプレーしている。