期限ぎりぎりのNBA電撃トレード。
不調キャブスがギャンブルに出た! (4ページ目)
キッドHCの指導で才能を開花させたアデトクンボは解任を知ると、「僕に何かできないだろうか? オーナーやエージェントに連絡してみようか?」と、キッドHCに電話をかけて留任を強く希望。しかし、キッドは「君にできることはない。いつかこうなると思っていた」と答えたという。
皮肉なことにキッドHCの解任劇から1週間後、左ひざ前十字じん帯断裂の重傷で昨季から戦線離脱していたジャバリ・パーカー(PF)が復帰。チーム力も上向いて直近10試合は8勝2敗と調子を上げ、現在イースタン5位まで順位を上げている。
それまでの不振はキッドHCの指導力不足か、それとも元天才ポイントガードが思い描くスタイルを形にするにはもう少し時間が必要だったのか? 解任劇が正解だったのかどうかは、シーズン終了後にわかるだろう。
(4)過小評価のビクター・オラディポがついに大ブレイク!
インディアナ・ペイサーズのビクター・オラディポ(SG)は、これまでリーグでもっとも過小評価されてきた選手のひとりだった。
インディアナ大で活躍したオラディポは、2013年のドラフト1巡目全体2位でオーランド・マジックに加入。プロ入り後も順調に成績を伸ばし、2年目の2014−2015シーズンには平均17.9得点を記録する。しかし、プロ3年目となる2015−2016シーズン開幕前に発表された『SI.com』(スポーツ・イラストレイテッド誌のウェブサイト)のプレーヤーランキングではトップ100にすらランクインしなかった。
2016年のオフ、オクラホマシティ・サンダーはケビン・デュラント(SF/ゴールデンステート・ウォリアーズ)を引き止めるため、サラリーキャップに空きを持たせようとサージ・イバカ(PF/トロント・ラプラーズ)をマジックに放出。その交代要員として、オラディポは2選手とともにサンダーへ移籍した。
結局、そのサンダーの策も実らずにデュラントはウォリアーズへ移籍。サンダーに移籍したオラディポはラッセル・ウエストブルック(PG)とコンビを組み、平均15.9得点を記録した。だが、そこでもオラディポの評価は伸びなかった。
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