NBA事件簿。キャブスのファイナル完敗は、あの凶運セレブのせい? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

(3)ドラフト2位選手のパパが暴言連発。名選手に「ドーナツでも食ってろ!」

 6月22日(日本時間6月23日)に行なわれた2017年のNBAドラフト。今年3月末にアーリーエントリーをしたUCLA大1年のロンゾ・ボール(PG)は、1巡目・全体2位でロサンゼルス・レイカーズに指名された。ただ、本人以上に注目を集めていたのは、父親のラバー・ボールだ。

 ボール家は長男のロンゾのみならず、次男のリアンジェロ、三男のラメロも将来を有望視されるバスケ一家である。父ラバー自身も、ワシントン州立大時代に平均2.2得点(!)を記録した元プレーヤーだ。

 そんなラバーが、バスケ界の全方位に向けてケンカを売った。

 ラバーは各シューズメーカーにロンゾとのブランド契約を10億ドル(約1110億円)で要求したところ、ナイキ、アディダス、アンダーアーマーに拒否されたという。しかし今年5月、レイカーズがドラフト2位指名権を獲得すると、一転して「ここが商機だ」と判断。各ブランドメーカーに「私と話したいなら30億ドル(約3330億円)を用意しろ!」と超強気な発言を飛ばしたのだ。

 さらにマイケル・ジョーダンに対しては「俺の全盛期なら1on1で葬れる」と挑発し、ステファン・カリーにも「息子は現時点でカリーより上」と言い放つ始末。そして、レブロンの息子に対しても「スーパースターの子どもは親を超えられない」と息巻き、チャールズ・バークレーが目にあまる発言の数々に苦言を呈すと、「デブ! ドーナツでも食ってろ!」とさらなる暴言を吐いたのだった。

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