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三河の比江島慎、A東京の田中大貴が語る
「Bリーグ初代王者」への渇望 (2ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文 text by Konagayoshi Yoko
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――レギュラーシーズン60試合を戦った手応えは?

比江島慎(以下:比江島)長かった。本当に長かったと心から思います。60試合もそうですし、途中で代表合宿があって過密日程になり、今まで対戦したことのないチームと試合をしたり、はじめての経験が多かったので特にそう感じました。本当に疲れたというのが正直な感想です。そんなタフなシーズンでしたが、大きなケガもなく、コンディションはいいほうです。休みの日は家から一歩も出ないとか、全力で休むようにして回復することを心掛けました。

田中大貴(以下:田中)シーズンが始まる前は、試合数が増えて長いシーズンになると思っていましたが、いざ終わってみると、意外とあっという間だったと思います。うちのチームは途中で外国人選手が変わったり、いろんなことが起きたシーズンだったので、早い流れに感じたのかもしれません。長いシーズンだったので、今まで以上にコンディションに気を遣おうと思い、今は自分が作れるベストの状態でプレーオフに臨めます。

――シーズン中に日本代表の活動も多くありましたが、リーグとの兼ね合いは大変でしたか?

比江島 Bリーグを盛り上げなければという責任感があったし、日本代表ではワールドカップや東京オリンピックに向かってやっているので、シーズン中に合宿があることは理解していました。大変だけれど、やっていかなければならないことだと思っています。ただ、シーズン中に次から次へと代表活動があったので、メンタル面が追いつかないことがあって、そこの切り替えはすごく大変でした。

田中 自分の場合は、(オリンピック最終予選で)日本代表から外れたこともあり、今年は今まで以上に高いモチベーションで代表活動に取り組まないといけないとの思いでやっていました。確かに体の疲労はありますが、自分は代表活動がしたかったので、精神的な面ではブレはなかったです。代表に行ったら代表、チームに戻ったらチームでやらなきゃいけないことに集中して、切り替えはできたと思います。

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