メダルはなくても。日本女子バスケが
リオで見せた「夢のような」輝き (4ページ目)
しかし、第3戦のトルコ(世界ランク10位)戦、日本は脆さを露呈する。中1日のトルコに対し、日本は連戦で疲労もあったはず。第1Q、日本は9点しか奪えず15点のリードを許す。その後はリズムを取り戻し互角の内容で試合を展開するも、最終スコアは62-76。最初に許したリードが致命傷となった。4つのQのうち、ひとつでもリズムが悪ければ、その手から白星はこぼれ落ちる。
続く世界ランク2位のオーストラリア戦、日本は第4Q開始早々に、この試合最大となる16点のリードを奪う。だが、オーストラリアの203cm、エリザベス・キャンベージにボールを集められ猛追を受ける。最終的にキャンベージは37得点を挙げ、大逆転勝利の立役者となった。
ただ日本が反省すべきは、キャンベージを抑えられなかったことではない。インサイドからの失点は、ある意味では想定内。痛かったのは、16点差がついた時点で、オフェンスの足が止まったことだろう。コート上の5人が有機的に動き続ける日本のオフェンスは、たったひとりでも足が止まると機能不全に陥る。タラレバに意味はないが、もしも勢いを継続させ、一気に20点差まで突き放せていたのなら、その後の展開は違ったはずだ。
続く予選ラウンド最終戦となった世界ランク4位のフランス戦、日本は79-71で勝利。しかし、日本、フランス、トルコが3勝2敗で並んだため、得失点差の結果、Aグループ4位で日本は決勝トーナメントに進出することとなる。
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