【NBA】最強ウォリアーズが恐れる、伏兵トレイルブレイザーズの「強運」 (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 ヒートで注目したいのは、34歳のドウェイン・ウェイド(SG)。シャーロット・ホーネッツとのファーストラウンド第6戦では、ウェイドが2本のスリーポイントを含む23得点を挙げてチームを勝利に導いた。ふだんスリーポイントをほとんど打たないウェイドにとって、成功させたのは実に4ヶ月半ぶりのこと。優勝経験の豊富なウェイドが好調なのは、ヒートにとってこのうえない強みだろう。

 一方、第2シードのラプターズは3勝3敗で迎えたファーストラウンド第7戦、わずか3点リードで試合残り10秒を切る接戦を制し、第7シードのインディアナ・ペイサーズを破って駒を進めた。ファーストラウンド突破は、2001年以来15年ぶり。こちらも勢いに乗っている。

 ラプラーズのエースは、ドライブを武器とするデマー・デローザン(SG)。今季のブロック王に輝いたヒートのハッサン・ホワイトサイド(C)のディフェンスをかいくぐれるか、そこが勝敗を分けるポイントになりそうだ。

 カンファレンス・セミファイナルを勝ち抜けば、NBAファイナルの舞台が視界に入ってくる。どのチームがカンファレンス・ファイナルに進むのか、いよいよ目が離せない。


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