【NBA】最強ウォリアーズが恐れる、伏兵トレイルブレイザーズの「強運」 (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 対するイースタンのカンファレンス・セミファイナル。第1シードのクリーブランド・キャバリアーズは、第4シードのアトランタ・ホークスと対戦することになった。プレーオフに入ってケガ人が続出した昨季と異なり、今季のキャブスは故障者も出ず、まさに順調そのもの。間違いなく、イースタンの大本命である。

 しかし、ここまでどこかピリッとしない内容なのも事実。ファーストラウンドではデトロイト・ピストンズに4連勝するも、第1戦は5点差、第4戦は2点差と、まさに紙一重のゲームだった。第2戦は107-90で圧勝したが、それはNBAプレーオフ最多タイ記録となるスリーポイントを20本成功させての勝利。キャブスのレギュラーシーズンのスリーポイント成功率はリーグ7位でしかなく、再現性の低い勝ち方だった。

 このままキャブスがイースタンを勝ち抜いていったとしても、昨季のNBAファイナルで敗れた借りを返すためには、もう一段上へのギアチェンジが必要だろう。ホークスとのカンファレンス・セミファイナルで隠されたギアがあるのかどうか、見極めたいところである。

 そしてイースタンのもうひとつのカードは、ともにファーストラウンドを第7戦まで戦ったマイアミ・ヒートとトロント・ラプターズが対戦する。

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