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能代工で控え選手だった猪狩渉が
「スラムダンク奨学金」に応募した想い (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文・写真 text & photo by Miyaji Yoko

「アメリカに出てきた当初は、英語も何も聞き取れない。聞き取れないから話せない。毎日、毎晩、泣きながら勉強して、すごく苦しかった。それでも村上さんが毎日、バスケットの練習も、授業も、私生活も全部助けてくれて、バスケットの考え方や勉強の仕方も教えてくれた。(シーズンが終わってからの渡米だったので)村上さんと同じチームでプレーすることはできなかったんですけど、いつかは同じプロとして一緒にプレーできたらなって思っています」

 渡米して4~5ヶ月経ったころ、ひとつ気づいたことがあった。夏休みの間、フロリダにあるIMGアカデミーで勉強とバスケットボールに励んでいたころだ。

「アメリカ人は自己主張が強いんで、そこで自分が受け入れたり、彼らの話を聞いていたりしたら、逆にナメられる。『ここは引いたらダメだ』と思ったので、そこから言い返すようにもなりました。文句も負けないように言って。あと、身体が小さい(身長168センチ)とやっぱりナメられるんで、ウェイト・トレーニングを頑張りました。そうすることによって、対等にモノを言えるようになりましたね」

(後編に続く)

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☆後編では、漫画『スラムダンク』の作者・井上雄彦先生から、バスケットボールを愛する人に向けてのメッセージを掲載!


(c)Inoue Takehiko, I.T.Planning Inc. / Shueisha Inc.(c)Inoue Takehiko, I.T.Planning Inc. / Shueisha Inc.高校では終われない、君へ。
『スラムダンク奨学金』
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