【NBA】プレーオフ中間地点。東西4強に残るチームは? (5ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 ウォリアーズ有利は動かないだろう。だが、肉弾戦をいとわない屈強なディフェンスで、毎年のようにプレーオフで上位シードを脅かしてきたのが、このグリズリーズだ。コンリーの復帰時期次第では、シリーズの行方がもつれる可能性もある。

 そして最後、第2シードのヒューストン・ロケッツと第3シードのロサンゼルス・クリッパーズとの対戦は、ベンチの厚みが勝敗を左右しそうだ。

 ファーストラウンド、ロケッツは4勝1敗でダラス・マーベリックスを撃破。12月にデトロイト・ピストンズを解雇されて加入したジョシュ・スミス(SF)が、ベンチスタートながらチームの勝利に大きく貢献した。少年時代の所属チームでチームメイトだったドワイト・ハワード(C)と再会し、ふたりの息のあったプレーは対戦相手の脅威となっている。また、MVP候補のジェームス・ハーデン(SG)は、ロケッツ移籍3シーズン目にして初めてファーストラウンド突破となったが、「まだ始まったばかり。俺たちにはもっと大きな目標がある」と、さらに闘志を高めている。

 ファーストラウンドで昨年のNBA覇者スパーズと対戦することになったクリッパーズは、地元紙に「最悪のシナリオ」と書かれるほど厳しいプレーオフの幕開けだった。しかし、最終戦までもつれたスパーズとの第7戦、ゲーム終了残り1秒でクリス・ポール(PG)が決勝点をねじ込むという劇的な幕切れでファーストラウンドを突破。球団史上初となるカンファレンス・ファイナル出場を果たすべく、ロケッツ戦に挑む。

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