【NBA】後半戦スタート。補強に成功した「勝ち組」は? (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 さらにキャブスは、ボストン・セルティックス時代に優勝経験を持つケンドリック・パーキンス(C)も獲得。パーキンス獲得には、ブレイク・グリフィン(PF)の離脱で窮地に陥ったロサンゼルス・クリッパーズ(40勝21敗/ウェスタン5位)なども動いていたが、レブロン自ら勧誘に乗り出したことがパーキンスの心を動かし、パーキンスは自身のツイッターで、「偉大な"キング"ジェームズと一緒にプレイするのが待ち遠しい」とツイートしている。さらにレブロンは、FAのレイ・アレン(SG)にも声をかけていると噂されており、さらに今後の動向に注目が集まっている。

 レブロン自身は、痛めた腰に不安を残すものの好調を維持。2月22日のニックス戦では、通算得点でアレン・アイバーソン(1996年~2010年/元フィラデルフィア・76ersなど)が持つ2万4368得点を抜き、歴代22位に浮上。2月24日のデトロイト・ピストンズ戦ではキャリア通算6142アシストを達成し、スコッティ・ピッペン(1987年~2004年/元シカゴ・ブルズなど)が持っていたフォワード選手による通算アシスト数で歴代トップに躍り出るなど、レジェンドへの階段を着実に上がっている。レブロン率いるキャブスが首位のホークスにどこまで迫るのか――。シーズン後半戦の見どころのひとつだ。まずは現地3月6日に行なわれる両者の直接対決は必見だろう。

 そして後半戦、イースタンで「台風の目」となりそうなのが、現在イースタン7位のマイアミ・ヒート(26勝33敗)だ。トレード期限直前、フェニックス・サンズから昨季MIP(※)のゴラン・ドラギッチ(PG)を獲得。最大の弱点だったポイントガードのポジションを、これ以上ない選手で補強した。

※MIP=最も成長したプレイヤーに贈られる賞。

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