2014.08.19

【男子バスケ】富樫勇樹、NBAと日本代表に挑んだ夏

  • 小永吉陽子●文・写真 text &photo by Konagayoshi Yoko

この夏、バスケットボール界は一人の若者の動向から目が離せなかった。富樫勇樹、21歳。彼が決断した選択は、ファイナルまで進出したbjリーグの秋田を離れ、NBAへの登竜門と言われる7月のサマーリーグ参戦を果たすことだった。そして8月には、若手中心の日本代表に選出され、国際親善試合のジョーンズカップに出場した。誕生日である7月30日を挟んで、この夏2つのビッグチャレンジに挑んだ富樫。NBAを目指した理由と手応え、そして今後について、ジョーンズカップが行なわれた台湾にてインタビューを行なった。

富樫勇樹インタビュー(1)<NBAサマーリーグ編>

bjリーグで自信がついたので、
もう一度、海外に挑戦しようと思った

日本バスケの未来を担う若手として期待される富樫勇樹 日本人では史上4人目となるNBAサマーリーグのロスター入りを果たした富樫勇樹(過去には田臥勇太、川村卓也、竹内公輔()がロスター入り)。

 ダラス・マーベリックスの一員として、5試合のうち4試合コートに立った富樫は、7月16日のシャーロット・ホーネッツ戦に10分51秒出場し、3ポイントや1対1からのフローターシュートなどで12得点をあげて見せ場を作った。NBAのドラフトに直接つながるほどのインパクトとはいえなくても、167㎝の東洋人がサマーリーグで注目を集めたことは、日本のバスケットボール界にとって、久々に沸いた明るいニュースだった。
※田臥勇太(2003、04、06、08年にサマーリーグ出場。04年のサマーリーグ後、NBAフェニックス・サンズの一員として公式戦に出場)
川村卓也(09年サマーリーグに出場後、帰国)
竹内公輔(10年サマーリーグに出場後、帰国)

 富樫勇樹の海外挑戦は、父・英樹氏が指導する新潟県の本丸中学校(現在は新潟県の開志国際高で指導)で全国制覇を遂げたあとから始まった。彼が進学先に選んだのは、アメリカのメリーランド州にあるモントロス・クリスチャン高。今回は高校以来となる二度目の渡米だった。彼がアメリカに突き動かされる理由とは――