2014.05.17

【NBA】4強決定。ファイナルの切符を掴むのはどこだ?

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro photo by AFLO

【2014年カンファレンス・ファイナル展望】

 イースタンはインディアナ・ペイサーズとマイアミ・ヒート、ウェスタンはサンアントニオ・スパーズとオクラホマシティ・サンダーが勝ち上がり、両カンファレンスともに第1、2シードの対戦となった今年のカンファレンス・ファイナル。一見、順当----。しかし、その勝ち上がり方は様々だ。

カンファレンス・ファイナル進出を決め、観客から喝采を浴びるレブロン・ジェームズ イースタン第1シードのペイサーズは1回戦、第8シードのアトランタ・ホークスとの初戦をいきなり落とした。エースのポール・ジョージは、「苛立たしい。ただ、シリーズは長い。まだ第1戦が終わったばかりだ」と気丈にコメント。しかし、レギュラーシーズン終盤から続くチームの不調は簡単には修正できず、なかなかチームのエンジンはかからない。シリーズ2勝3敗と先にホークスに王手をかけられるも、崖っぷちからの2連勝でカンファレンス・セミファイナルに駒を進めた。

 カンファレンス・セミファイナルの相手は、第5シードながら、第4シードのシカゴ・ブルズを撃破したワシントン・ウィザーズ。ウィザーズは勝ち上がりを予想していなかったのか、本拠地ベライゾン・センターがシリーズ第6戦の会場として予定されている日に、レディー・ガガのコンサートをダブルブッキングしてしまうという失態を露呈する始末。しかしペイサーズは、そんなウィザーズとのシリーズを再び黒星でスタートさせる。不甲斐ない第1シードの戦いぶりに、インディアナのファンとマスコミからはフランク・ボーゲルHCの進退が囁(ささや)かれ出した。

 そして、最も非難の矢面に立ったのが、オールスターセンターながら、初戦を0得点0リバウンドで終わったロイ・ヒバートだった。だが、そんなヒバートは第2戦で28得点(フィールドゴール成功率76.9%)、9リバウンドと覚醒。ヒバートは第1戦終了後、デビッド・ウェストからこんな助言があったことを明かしている。

「海の真ん中から自力で脱出できるような人間になれ。救命ボートやロープを投げて助けてくれる人はいない」