【NBA】コービーvs新人王。オールスターで新旧交代なるか?

  • 永塚和志●文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

通算15回目の選出となるコービー・ブライアント(左)に挑む、初出場のカイリー・アービング(右)通算15回目の選出となるコービー・ブライアント(左)に挑む、初出場のカイリー・アービング(右) 現地2月17日、アメリカ・テキサス州にあるヒューストン・ロケッツの本拠地トヨタセンターにて、『第62回NBAオールスターゲーム』が開催される。今年のメンバーは、レブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート/SF)やコービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ/SG)、そしてケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー/SF)といったお馴染みのスーパースターとともに、7名もの初出場プレイヤーが選出された。彼らがオールスターゲームにどんな新風を吹き込んでくれるのか、まずは注目したい。

※ポジションの略称(PG=ポイントガード、SG=シューティングガード、SF=スモールフォワード、PF=パワーフォワード、C=センター)

 その中でもメディアの脚光を一身に浴びそうなのが、クリーブランド・キャバリアーズに所属するプロ2年目のPGカイリー・アービングだろう。まだ20歳のアービングは、レブロン・ジェームズがヒートに移籍して消沈しきったキャブスに光明を与えた珠玉の若手プレイヤーだ。レブロン同様、ドラフト全体1位指名でキャブスに入団すると、期待に違(たが)わぬ活躍を見せ、昨年のオールスターウィークエンドのイベント『ライジングスターズ・チャレンジ(NBA1年目チームvs2年目チームの試合)』でMVPを獲得。さらにルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で120人中117人の1位票を集め、見事、新人王に輝いた。そして今シーズンも好調そのままに、2月13日現在、得点ランキングは第6位(平均23.9点)。若手のみならず、早くもリーグ屈指のスコアラーとなりつつある。

 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのアービングだが、それでもオールスターという舞台に立つということは、特別なようだ。ライジングスター・チャレンジと3ポイントコンテストにもエントリーしているアービングは、スーパースター相手に緊張はしないかという問いに、「自分の打つ最初のショットがエアボールにならないことを祈るだけだよ。今、心配しているのはそこだけだね」と答えている。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る