2013.02.07

【NBA】デュラントの「テニクカルファウル増加」は良い兆候?

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

コート上で感情を前面に出すようになった24歳のケビン・デュラント 今季、24歳でシーズンを迎えたケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)は、ひと味違う。そしてその変化は、意外なところに表れていた。テクニカルファウルの数だ。

 開幕から48試合消化した段階で、今季のデュラントはすでに通算9個のテクニカルファウルを取られている(現地2月4日現在)。これまでの自己最多は、66試合の短縮シーズンだった昨季の5個。つまり、倍以上のペースである。

 NBA全体でも、デュラントより多くテクニカルファウルを取られているのはひとりだけ(サクラメント・キングスのデマーカス・カズンズ)。さらに言えば、短気で知られるチームメイトのラッセル・ウェストブルックやケンドリック・パーキンス(各7個)よりも、その数は多い。1月2日のブルックリン・ネッツ戦では、審判の判定に文句を言い、続けてふたつもテクニカルファウルを取られて退場処分を受けている。もちろん、キャリア初のことだ。

 テクニカルファウルが多くなったことは、一般的には決して良い変化ではない。しかしデュラントの場合は、「むしろ選手としての成長だ」と評価する声が多い。「ああやって感情を見せることは悪くない」と語るのは、サンダーのヘッドコーチ、スコット・ブルックスだ。「チームの和を乱すようだと困るけれど、彼の場合はそうではないからね」。

 デュラントと同い年のウェストブルックも、テクニカルファウルの増えた相棒について、「勝ちたいという気持ちを見せているだけ」と擁護する。さらにウェストブルックは、続けて興味深いことも言った。

「若かったサンダーは、もう過去のものだ。僕らはみんな、自分たちの行動に責任を持てる年齢になった。特に今シーズンのケビンは、責任を持って試合に臨もうとしている。これまでより進歩する必要があると感じ、それを実行に移しているんだ」

 自分自身に責任を持ち、真剣勝負をしているからこその変化であり、テクニカルファウルはその「副産物」というわけだ。