【F1】角田裕毅は「中団で最も生きのいいドライバー」 ハースなど複数のチームからオファーが舞い込む人気ぶりを見せた2024年前半戦 (4ページ目)
レース内容としても文句のつけようのない走りであったことに加え、不振のリカルドに対して明確な優位性を示し、チームリーダーとしての立場を確固たるものにした。そういう意味で、このオーストラリアGPの価値は大きかった。
「過去2戦、速さがあるのはわかっていましたので、クリーンなレースができればポイントが獲れたこともわかっていました。それが結果につなげられなかったことにはかなりフラストレーションもありましたけど、今回はミスも一切なく成し遂げることができました。
それは僕にとっても、チームにとっても、今後に向けて自信を持つ意味で重要なことだったと思います。クリーンなレースをする、というと簡単なことに聞こえるかもしれませんけど、僕らは今年になってチーム体制が変わり、オペレーションも変わったので、簡単ではありませんでした。レースごとにチームが改善していることもうれしく思います」
F1界で「中団グループで最も生きのいいドライバー」として認知され、勢いだけでなく開発能力やレースクラフト(組み立て)といった点においても評価が高まった。ハースをはじめとした他チームからのオファーが舞い込んだのもこの頃であり、角田がF1ドライバーとして一段上のステージへと飛躍した時期だった。
(7)2024年@第13戦ハンガリーGP
5年ぶりの開催となった第5戦中国GPを除き、RBは第3戦オーストラリアGPから第8戦モナコGPまで連続入賞を続けていた。しかし、第10戦スペインGPに投入した大型アップグレードが不発に終わり、一転して苦戦を強いられることになる。
目先の結果を後回しにして2台で比較テストを行ない、原因究明を最優先にして対策を講じた。そのアプローチを採った結果、マシン特性がマッチした第13戦ハンガリーGPでは2台揃ってQ3進出を果たした。
Q3での角田は、トップ6も狙える速さを見せた。ところが、ターン5出口の縁石を越えてグラベル(砂利エリア)にタイヤを落とし、段差で跳ね上げられてガードレールへ大クラッシュを喫してしまった。
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