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【F1】角田裕毅は「中団で最も生きのいいドライバー」 ハースなど複数のチームからオファーが舞い込む人気ぶりを見せた2024年前半戦 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 そして最終戦アブダビGPで、アルファタウリは2024年に向けた新型フロアを投入。チーム代表を退くフランツ・トストのため、最後になんとかコンストラクターズランキング7位を勝ち取ろうと、角田は1ストップ作戦に賭けて走った。

 レース途中では他車がステイアウトしている間、5周にわたって自身初のリードラップを記録した。最終ラップには、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に抜かれながらもターン9のアウトから抜き返すという、角田らしい意地の走りで8位に食い込んだ。

 リザルトには表われなくとも、手強いチームメイトたちをものともせず、チームリーダーとしての立ち位置を固めていった2023年シーズン。その象徴が、最終戦アビダビGPだった。

「最初から決めていた戦略(最終戦での1ストップ作戦)ですが、難しいことはわかっていました。ただ、上位勢と同じ戦略を選んでも6位でフィニッシュすることはできないので、チャレンジしたことはよかったと思いますし、戦略自体は悪くなかったと思います。

 フランツ(・トスト)に最大の贈り物はできませんでしたけど、自分のパフォーマンスはすべて出しきりましたので、彼も喜んでくれるのではないかと思っています。彼の存在なしに今の僕はここにいないし、彼のアドバイスがなければこれだけ成長できなかったと思います」

(6)2024年@第3戦オーストラリアGP

 チーム名がアルファタウリからRBへと変わり、ローラン・メキースがチーム代表、アラン・パーメインがレーシングディレクターに就任。チーム体制を刷新して臨んだ2024年は、フロントサスペンションがプルロッド式に移行するなど、レッドブルとの提携を今まで以上に強化したマシンとなった。

 ベテランの同僚リカルドに対し、角田は開幕から優位に立つ。ハースやアストンマーティンとの激しい入賞争いを繰り広げ、中団グループで存在感をアピールした。惜しいところで入賞を逃すレースが2戦続いたが、3戦目のオーストラリアGPでは予選で中団トップの8位、決勝も7位でフィニッシュして、この年最初のポイントを獲得した。

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