近藤真彦が語る歌手・レースチーム監督・JRP会長のハードな「3刀流」生活 マッチ流の充電方法とは?
近藤真彦氏が全日本スーパーフォーミュラ(SF)選手権の主催団体、JRP(日本レースプロモーション)の会長に就任して3年目のシーズンが終わろうとしている。
トップに就任した近藤氏は人気低迷に喘いでいたSFの立て直しで成果を上げたが、満足する様子はいっさいない。「2026年からはグローバルなレースとして本格的に歩みを進めていきたい」と意欲的に語っている。
JRP会長としてだけでなく、自ら運営するKONDO RACINGのオーナー兼監督、そして歌手としても走り続ける近藤氏に、それぞれのフィールドでの夢について語ってもらった。
レースや歌手活動について語った近藤真彦さん
【海外レースで見えたSFの可能性】
ーーSFでグローバル展開を目指す一方、近藤さんがオーナー兼監督を務めるKONDO RACINGも今年、海外のレースに挑戦しました。6年ぶりに出場したドイツのニュルブルクリンク24時間レースはいかがでしたか?
近藤真彦(以下同) すごく刺激を受けましたし、新しい発見がありました。(前編で)現代のレースはドライバーの国籍にこだわる時代ではないと言いましたが、KONDO RACINGも海外でチャレンジするからといって、ドライバーを日本人にこだわる必要がないと思いました。それで今回はすべて外国人ドライバーで戦うことにしました。外国人だとしてもチームに入ればやっぱりファミリーになれちゃうんですよね。
マシンはサポートを受けている日産のGT-Rでいこうと思えばいけなくもなかったのですが、アップデートパーツなどの問題がありました。やっぱり勝てるクルマで勝負したいという思いがありましたので、日産に了承を得てフェラーリ296 GT3で出場するとこになりました。
ーー6年ぶりのニュルブルクリングは予選2番手。決勝はアクシンデントでリタイアに終わりましたが、表彰台争いをしました。
日産には「新しいマシンでどうぞ勝ってきてください」と送り出していただけましたし、レース後は「本当に惜しかったね」と言ってくれました。海外でのレースは当面ドイツのニュルブルクリンクへの参戦を考えていますが、3年計画を立てています。
どこまで大きなプロジェクトになるかわかりませんが、来年はヨコハマタイヤも一緒に行きたいと言ってくれています。3年の間に頂点に立ちたいですね。
ーー近藤さんが海外でレース活動をすることでコネクションができ、いずれはSFにも何か還元されるかもしれませんね。
今回、ニュルブルクリンク参戦のために海外に行くと、実績のあるチームはみんなSFのことを知っていました。もちろんF1関係者も見ています。やっぱりF1とアメリカのインディカー以外で、単独開催でここまで盛り上がっているフォーミュラカーのレースシリーズはSFしかないんです。
F2はF1のサポートレースとして開催されているのでそれなりに注目されていますが、単独開催だと厳しいと思います。そういう意味では、SFは世界的に見てもけっこう頑張っていますが、グローバル展開も含めて2026年からの"ステージ2"が本当の勝負だと考えています。
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著者プロフィール
川原田剛 (かわらだ・つよし)
1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

