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【F1】熱田護×桜井淳雄の2025年シーズン展望 大注目の「神童」のすごさは「正直、よくわからない(笑)」 (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【今季はレッドブルが実質4台?】

ーープレシーズンテストで印象に残ったマシンはありましたか?

桜井 パッと見た感じでは、ほとんど全チームが一緒になっていましたね。それが印象的でした。今シーズンで現行のレギュレーションは最後。デザインが煮詰まってきているので仕方がないですが、本当にそっくりです(笑)。あと角田裕毅選手がドライブするレーシングブルズの外観は、2024年型のレッドブルと同じと言っていいかもしれませんね。

熱田 カラーリングはレッドブルが濃紺とレーシングブルズは白だけど、今シーズンは実質レッドブルが4台いるわけですね(笑)。

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写真上がレッドブル、写真下がレーシングブルズ。現行のレギュレーションは2025年が最後となるため、マシンのデザインは煮詰まっており外観は非常に似ている 撮影/桜井淳雄写真上がレッドブル、写真下がレーシングブルズ。現行のレギュレーションは2025年が最後となるため、マシンのデザインは煮詰まっており外観は非常に似ている 撮影/桜井淳雄この記事に関連する写真を見る

桜井 もちろんレッドブルは、カウルの中身はかなりアップデートされています。テストで見ていると、いったいなんだろうというダクトがマシンから出ていました。レーシングブルズとは明らかに違います。レーシングブルズで5年目のシーズンを戦う角田選手は、テストではあんまりうまくいっていないような表情でした。来シーズン以降のシートは確定していませんの、勝負の年になります。頑張ってほしいですね。

ーー次は、角田選手の現状や課題について伺いたいと思います。

中編へつづく

<プロフィール>
熱田 護 あつた・まもる 
1963年、三重県鈴鹿市生まれ。2輪の世界GPを転戦したのち、1991年よりフリーカメラマンとしてF1の撮影を開始。F1取材は2019年に500戦を超え、2025年は600戦を迎える予定の、日本人最多取材回数を誇るF1カメラマン。アイルトン・セナ没後30年プレミアム写真集『Ayrton』(限定999部・インプレス刊)が2025年5月末まで販売中。また、写真集とは別カットも使用したアイルトン・セナの2025年カレンダーも販売。

桜井淳雄 さくらい・あつお 
1968年、三重県津市生まれ。1991年の日本GPよりF1の撮影を開始。これまでに400戦以上を取材し、まもなく500戦を迎える。F1やフェラーリの公式フォトグラファーも務める。現在、鈴鹿サーキット公式ホームページ内の企画『写真で振り返る2025年シーズン:プレシーズンテスト』で作品を掲載中。YouTubeで好評だった『ヒゲおじ F1徒然日記』は一時お休み中。近日中に再開予定だという。

著者プロフィール

  • 川原田 剛

    川原田 剛 (かわらだ・つよし)

    1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

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