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【F1】角田裕毅の2025年は極めて重要なシーズン レッドブル昇格も「まだ希望は捨てていない」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【ローソンの成績が振るわなければ...】

「レッドブルでもレーシングブルズでもやることは同じで、自分自身の力を証明しなければならないことに変わりはないです。このチームではリーダーシップを発揮するという、今までに経験したことのない違ったステージで結果を出す必要があります。

 レッドブルがリアム(・ローソン)を選んだ理由は理解していますし、自分自身にコントロールできないことは(くよくよ考えても)仕方がない。できることをやり続けるしかないと思っています。まだ希望は捨てていないですし、やるべきことに集中して、F1界全体に対してさらに自身の力を証明していきたいと思っています」

 角田はレッドブルのリザーブドライバーとして指名されており、次の若手はまだF1ドライブ経験が十分でなくタイヤマネージメントなどを学ばなければならない段階であるため、レギュラー陣に不測の事態があれば、角田がレッドブルのシートに収まることになる可能性が高い。不測の事態というのは、もちろん急病のみならず、成績不振というのも含まれる。

 その場合、交代という決断に至るには、角田自身が目覚ましいパフォーマンスを発揮していることも条件になるだろう。そして、角田はレッドブルに残ることが第一目標と語るが、昨年同様に他チームからのオファーを受けるためにも、さらに成長した姿をアピールすることが重要になる。それがレッドブルに対するアピールとプレッシャーにもなるのだ。

「僕としてはもちろん、レッドブルファミリーに残りたいと思っています。レッドブルに昇格できれば最高ですし、そうでなかったとしても、このチームにはもう5年もいてチームの全員との絆を感じているので、このチームの一員でいたいと思っています。

 チームの全員が同じ方向を向いていて、僕に対して大きなサポートをしてくれていると感じます。自分がやるべきことをやって成長していくうえで、それがとても大きいと思っています」

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