【F1】2024年の10大ニュース(後編)「トヨタとホンダのサポートで夢を叶える次の日本人ドライバーは?」 (2ページ目)
かつてF1デビューへの王道と言えば、F1直下のカテゴリーであるF2で結果を残すことだった。しかし今では、F1チームの育成プログラムで実車テストやシミュレーター作業をこなし、F1参戦への準備を積み重ねることが重要となっている。
それはオリバー・ベアマン(2024年=フェラーリ、ハース)やフランコ・コラピント(2024年=ウイリアムズ)のスポット参戦での活躍や、アンドレア・キミ・アントネッリのような若いドライバーのF1昇格決定(2025年=メルセデスAMG)を見れば明らかだ。
トヨタの育成プログラムからF2や、その2段階下のFRECA(フォーミュラリージョナル・ヨーロッパ)への挑戦も始まろうとしている。そこからF1を目指すために必要な要件が揃ったことになる。
今後はハースのみならず、さまざまな形でF1との関係を広げていきそうだ。
その一方で、ホンダのドライバーとして岩佐歩夢は、2024年にFP1出走2回とアブダビテストの参加を経験した。また、旧型車テストやシミュレーター作業でチームに貢献し、来季も引き続きレーシングブルズ(RB)のリザーブドライバーを務める見込みだ。
そしてホンダも、2024年フランスF4を制した加藤大翔をFRECAに送り込む。2023年のFRECAを制したアントネッリが2年後にはF1昇格を決めているように、次世代の日本人ドライバーたちのF1への距離は着実に縮まってきている。
(8)近年にない「新人ドライバー」の当たり年
2024年はシーズン中にオリバー・ベアマンとフランコ・コラピントが代役出場し、FIA F2では目立った走りをしていなかったにもかかわらずF1でいきなり好走を見せて、モータースポーツ関係者を驚かせた。
メルセデスAMG育成のアンドレア・キミ・アントネッリも、2023年にFRECAを制してF3を飛び級してF2に参戦したが、F2の結果ではなくF1の旧型車テストで経験を積んでF1デビューを決めた。
つまりF2での実戦よりも、F1チームが提供する育成プログラムの準備作業のほうが重要な意味を持つことを証明してしまったのだ。
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