F1フォトグラファー対談 角田裕毅の成長とF1映画を語る「ブラッド・ピットはいい人」 (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi

【ブラピさんはいい人でした】

ーーふたりが今シーズン、現場で撮影していて印象に残っている出来事はありましたか?

桜井 レースとは直接関係ないのですが、イギリスGPからブラッド・ピットが主演するF1を題材とした映画の撮影が始まっています。中継には映っていませんが、じつはサーキットには11番目のチームがいるんです。

 撮影用にピットが用意され、モーターホームもちゃんとあります。現場ではレース開始前にドライバー紹介のセレモニーが行なわれている時に、他のドライバーと一緒にブラッド・ピットと俳優のダムソン・イドリスがいるんです。

 スタート前のグリッドにはF2を改良した映画用のマシンがありますし、レース後には表彰台の下にマシンを置いて、レースを走り終わったかのようにして撮影しています。フリー走行や予選などがない空き時間には、実際に2台のマシンをコースで走らせていて、もうスケールのデカさがハンパない。「ここまでやるか!」という感じです。

F1の映画をサーキットで撮影しているブラッド・ピッドら 撮影/桜井淳雄F1の映画をサーキットで撮影しているブラッド・ピッドら 撮影/桜井淳雄この記事に関連する写真を見る熱田 僕はブラピとの2ショット写真を撮りました! ブラピさんはすごく気さくでいい人でした(笑)。

桜井 今までもF1を題材とした映画は何本かありましたが、ここまでF1界が全面協力してつくっている作品はなかったと思います。メルセデスやルイス・ハミルトンも制作に協力しているみたいですからね。サーキットのなかには、それまで関係者用の駐車場があったスペースを全部つぶして、撮影クルーが滞在するための大きな映画村ができているんですから。どんな映画になるのか、今から完成が楽しみです。

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