角田裕毅が怒りのチーム批判「すべてが間違っている」 大成功したリカルドと同じ戦略を採っていれば... (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

【角田に足りていない点とは?】

 角田とリカルドの差は、速さとは違う部分にあった。

「今週はすべてがフラストレーションでした。正直に言って、ポジティブな要素はひとつもありませんでした」

 角田は吐き捨てるようにそう言ったが、それは事実ではない。金曜のポジティブな感触から、土日にここまで転落したのはなぜか?

 リカルドというベテランと組むことで、今の角田に足りていない部分も明確になった。リカルドという鏡を使い、自分自身をきちんと見詰め直すことができれば、角田はこれからさらに大きく成長できる。

 ハンガリーGPは、その角田の"現在地"が明らかになったレースだった。

プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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