フェルスタッペンvsルクレール、その差わずか0.549秒。3度目のトライでF1王者が魅せた神業オーバーテイク (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

メルセデスAMGの反撃は?

「残り4周で首位に立ってからもチャールズは常にDRS圏内にいたし、最後まで本当にタフなレースだった。簡単なバトルではなかったけど、すごく楽しかった。やっと僕らもシーズンのスタートを切ることができて、とてもうれしいよ」

 ようやくレッドブルのシーズンが始まった。

 フェラーリとの激しいトップ争いは、これからも続いていくだろう。コーナーで優位に立つフェラーリの速さは、ジェッダのような特殊なサーキットよりも、あらゆるグランプリサーキットで脅威だ。

 そしてもちろん、メルセデスAMGもいずれはバウンシングの問題を解決してマシン本来のポテンシャルを引き出し、トップ争いに加わってくるだろう。これから先の勢力図がどうなるか、それはまったくの未知数だ。

 しかし、これだけはハッキリしている。2022年のF1は、面白い。

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