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次の日本人F1ドライバーは誰か。20歳の歩夢と22歳の万璃音がF1直下カテゴリーに参戦 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by AFLO

 過去2年間は下位チームのトライデントで思うようなレースができていないが、今季は周冠宇(アルファロメオ)が昨年ランキング3位となったUNIビルトゥオーシに移籍。トライデントでは実力を量ることが難しかったが、競争力のあるマシンに乗った彼がどんな走りを見せるのか、非常に楽しみだ。

 現時点でどの育成プログラムにも属しておらずF1チームとのコネクションがない佐藤にとって、F1への筋道はかなり険しい。その状況を打破するためには、F2で初めて乗るコンペティティブなマシンで周囲を圧倒的に驚かせる走りを見せるしかない。そのことは彼自身がよくわかっているはずだ。

 いずれにしても、F1と併催されるF1直下のカテゴリーは、サーキットやタイヤなどF1に向けたいい学習になる。そして今季は1ラウンド3レース制で混乱も少なくなかった昨年とは違い、1ラウンド2レース制に戻る。

 また、予選のトップ10台がリバースグリッドとなるレース1は1位10点から10位1点までと比重が軽く、予選結果どおりのグリッドで行なわれるレース2は1位25点から10位1点までのポイント配分となり、実力が反映されやすい制度に変更された。エンタメ性よりも純粋なレースとしてのあるべき姿だ。

 2022シーズンはそのステージで日本人ドライバーが幾度も日の丸を揚げ、君が代を聴かせてくれることを期待したい。

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