角田裕毅に続け。「ホンダの秘蔵っ子」岩佐歩夢は11人目の日本人F1フル参戦ドライバーとなれるか (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • photo by Getty Images

F2参戦1年目ながら勝負の年

 1月に行なわれたホンダのモータースポーツ活動計画発表会には、ビデオメッセージという形で岩佐が出演した。SRS-F時代とは違って、引き締まった表情になっていたのが印象的だった。

「昨シーズンはFIA F3にステップアップし、初めてヨーロッパのチームとともに戦い、今までと環境が変わって苦戦した面もかなりありました。そこで戦っていくなかで、ドライビングだけでなく、さまざまな面で学び成長することができました。

 今年はF2に参戦するので、まだまだ勉強中ですが今まで経験してきたことを生かし、少しでもいい成績を残し、角田選手の背中を追えるように頑張っていきます。結果を残していけるように頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

 岩佐の言葉からもわかるとおり、角田の存在はかなり意識しているようだ。いつかは自分もF1の舞台に上がり、彼を追い越したいと強く思っている。

 このFIA F2で好結果を残せば、F1のレギュラーシート獲得の可能性は大きくなる。参戦初年度ではあるものの、岩佐にとって勝負の年となることは間違いないだろう。

 角田に続き、新たな日本人F1ドライバー誕生となるか。岩佐の2022シーズンから目が離せない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る