2021.06.18

角田裕毅、次戦に自信。レッドブルの重鎮からの「金言」を胸に刻んだ

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 フランスに戻ってきた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、肩の荷が下りたような表情で木曜のFIA記者会見に臨んでいた。

 前戦アゼルバイジャンGPで初めてQ3に進出し、自己最高位の7位でレースをフィニッシュ。開幕戦以来の入賞を果たした。イモラのクラッシュから続いた迷走はようやく終わり、角田の目に自信が戻ってきた。

角田裕毅は自信を深めてフランスGPに臨む角田裕毅は自信を深めてフランスGPに臨む この記事に関連する写真を見る 「バクーのあと、自信が深まったことは確かです。クルマはサーキットにとても合ってパフォーマンスも高かったので、それまでのレースに比べて楽にQ3に行ける状況でした。それでもきちんとQ3に行けて、ポイントを獲得することができたのはよかったと思います」

 モナコGPのあとに急遽イタリアに引っ越し、アゼルバイジャンGP後もファエンツァ(アルファタウリの本拠地)でチームとともに時間を過ごしてきた。それが角田のライフスタイルを一変させ、レースに臨むアプローチを変え、アゼルバイジャンの結果につながったことで自信が持てた。

「1日2回のジムセッションとエンジニアミーティングをやって、自分のフリータイムはまったくないです。ちょっとストレスは感じていますけど、これも成長のためですし、そのおかげでいい進歩が遂げられていると思います。アゼルバイジャンGPの週末を通していいアプローチの仕方が見つけられましたし、それが今週末にもうまくいけばと思っています」

 モナコの初日に不用意なクラッシュを喫し、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコからきつく言われた言葉が「自制心」。以前の角田は、結果を出そうとして気がはやるあまり、抑えが効かなくなって無線で暴言を吐いたり、クラッシュを喫したりしていた。

「自制心が重要だというのは、僕も完全に同意です。最近はとくに、それを痛感しています。だからこそイタリアに引っ越して、フランツ・トスト(アルファタウリ)代表の決めたスケジュールで生活することにしたんです。

 ファエンツァに引っ越してから自由な時間はかなり減り、以前よりもレース中心の生活になりました。速く走れない理由は何だったのか、レース週末に対するアプローチはどうすればよくなるかを考えたり......。それが成長につながっています。