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SKE48の経験がモータースポーツで生きる。梅本まどか語るラリーの魅力 (3ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto) 磯貝琢哉●動画 video by Isogai Takuya

ーーラリーでは、ペースノートの出来が結果を左右すると言われますね。

梅本 そのとおりだと思っています。いいペースノートができれば、あとはドライバーを気持ちよく走らせればいい。コ・ドライバーにとっては競技中よりもコースの下見を行なう「レッキ」が、ある意味本番なんです。

 レッキの際は、車載カメラで映像を撮りつつ、ドライバーのコメントや自分の感じたことをノートに書いていきます。その後、映像を見直すと、映像と自分の印象が違うことが多々あります。最終的には感覚を優先してノートを作りますが、書き込んでいる時にガタガタ道だと、文字が揺れるじゃないですか。それもひとつの情報になりますが、そのあたりは映像ではわからないことですね。

 レッキで情報をどれだけ吸い上げられるかと気を張りすぎて、頭がパンクしそうになることもあります。レッキは永遠の課題かもしれません。

ーーこれまでさまざまなラリーに出場してきましたが、最大のピンチは何ですか?

梅本
 これもやっぱりレッキです。私はまだラリー歴が浅いですが、昨年11月にWRCラリージャパンの開催に向けた国際格式のテストラリー「セントラルラリー愛知・岐阜」に出場しました。その時のレッキは本当に難しかったです。全日本選手権ではSSに分岐があったらなんとなく方向がわかるんです。でも、国際格式のセントラルラリーは道が全然わからないようになっていました。

「ええ? ここで曲がるの!」と思う場所がいくつもあって、ドライバーのコメントをノートに書きながら距離を測ってコースを把握する必要がありました。やることが一気に増えて、頭がパンクしそうになりました。

 今年出場予定だったWRCのドイツ大会はもっとすごかったです。レンタカーでコースの下見をしてきたのですが、ブドウ畑がずっと続いていて景色がまったく変わらないんです。道は細いし、分岐もすごく多い。何度かコースを外れてしまい、難しさを痛感させられました。

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