ホンダF1、最後の挑戦。
メルセデスAMGのひとり勝ちはもう許さない (3ページ目)
そこから首位ハミルトンと同等のペースで走り、ボッタスを引き離しながら2位をキープしていた。だが、51周目に突然右リアタイヤがバーストしてリタイアを強いられてしまった。
「今日はとてもいい形で2位を獲得できたはずだったのに、すごく残念だよ。ただ、メルセデスAMG勢とバトルができたし、すごくいいレースだったと思う」
フェルスタッペンはリタイアを悔しがりながらも、マシンのパフォーマンスとフィーリングのよさには手応えを感じていた。
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一方のガスリーは、スタートでハミルトンに並びかける勢いを見せるも、ブロックされてスロットルを戻した間にダニエル・リカルドに先行を許して5位に落ちた。それでも「リカルドよりは速い」という手応えがあり、中団トップに立っていたことは間違いない。
ガスリー車はスターティンググリッドに向かう時から、冷却水の水圧低下の症状が出ていた。原因が究明できないままレースに突入し、やはり数周で症状が悪化してリタイアを余儀なくされた。原因は、極めて単純なパーツの不具合による水漏れだったという。
リカルドが表彰台に立っただけに、ガスリーとアルファタウリにとっても地元で表彰台を獲得する大きなチャンスを逃した形になった。
「今週末はずっとマシンがものすごく速かったから、ダニエルの後ろで走っていても彼より少し速さがあるなと感じていた。間違いなく中団トップ争いができたはずだよ。地元レースでこういう結果になってしまったのは本当につらいけど、これがモータースポーツというものだからね」(ガスリー)
メルセデスAMGとのギャップを縮めたように見えたエミリア・ロマーニャGPだったが、ホンダの田辺テクニカルディレクターは慎重な見方をしている。
「手負いのボッタスにはああやって仕掛けて前に行けたとはいえ、ハミルトンにはスイスイとリードされているわけですから、実力はあまり変わっていないと思います」
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