レースクイーンがラリードライバーに転身。世界最高峰のWRC出場へ前進 (2ページ目)
ーーWRC参戦はどのようにして決まったのですが?
いとう 日本のCUSCO RACING(クスコ・レーシング)が全日本ラリーやWRCに参戦する女性ドライバーを募集していて、今年の初めにオーディションがありました。告知を見て、これは受けるしかないと思い、応募しました。
最初に書類審査があったのですが、すごく多数の募集があったようです。そこから候補が十数人に絞られて、実技テストと面接がありました。私は面接で「とにかく出たい!」と猛アピールし、何とか通過することができました。これまでのラリーの経験値やWRCのような国際ラリーに出場するためのライセンスを取得していることなどを評価してくれたのかなと思っています。
今年WRCへの出場が決まっていたいとうーー元レースクイーンというキャリアですが、モータースポーツに興味持ったきっかけは何だったのですか?
いとう 私はもともと音響関係の専門学校に通っていたので、スタジオやライブ会場の裏方の仕事をやりたかったんです。どちらかというと表に出るのは苦手なタイプで、人見知りでした。でも、学校を卒業するタイミングでモデル事務所にスカウトされ、たまたま紹介があった仕事がレースクイーンでした。
それで、レースクイーンをしていたチームのスタッフの方たちと、たまたま遊びでレーシングカートを乗りに出かけました。その時に初めてカートに乗って、「気持ちいい!」と感じ、運転時に感じる風やスピード感が心地良かったんです。レースクイーンよりも、走る方がもっと面白そうだと思いました。
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