レッドブル・ホンダ、テストは順調。メルセデスと比較、現状の差は? (8ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 しかし、今年はコンセプトの策定から最終確認までのプロセスがさらに前倒しされたので、昨年のような時間切れにはならないと、浅木責任者は言う。

「マクラーレンと一緒にやっていた頃はそういったことがギリギリの間際になっていたのを、(2018年型の開発から)1年ごと段々前にできるようにやってきたんです。去年ももう1カ月あったら、スペック2が開幕当初から使えてスペック1になっていました。だから少しずつ確認時期を早めていっていますし、今年は去年よりも1カ月くらい早く確認しているので、去年のようなことはないつもりです」

 テスト前半の3日間は、まだどのチームも爪を隠している。テスト後半でマシンパッケージとセットアップを仕上げ、本格的なレースシミュレーションを行なったところで、本当の実力が見えてくる。それまでは、タイムシートの順位に一喜一憂することはない。

 いずれにしても、レッドブル・ホンダがテスト前半を順調に走り切り、2020年の「勝負」に向けて好発進を切ったことは間違いなさそうだ。

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