2019.10.11

中野信治が語るF1日本GPの見どころ。「ホンダにもチャンスあり」

  • 川原田剛●構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

■日本GPでは過去5年連続でメルセデスが優勝を飾っているが、1991年以来となるホンダの母国GP制覇なるか! 日本のファンの期待が膨らんでいる。しかも金曜日のフリー走行では国内最高峰のスーパーフォーミュラとスーパーGTで昨年ダブルタイトルを獲得した山本尚貴が登場し、トロロッソ・ホンダのマシンをドライブすることも決まった。今年の鈴鹿は大いに盛り上がりそうだが、DAZNのF1解説を担当している元F1ドライバーの中野信治氏に日本GPの見どころを聞いた。

日本グランプリで今季3勝目をめざすレッドブル・ホンダ 日本GPでは過去5年連続でメルセデスが優勝していますが、やっぱり今年もメルセデスが強いと予想しています。

 鈴鹿は、メルセデスの良さが出やすいコースだと思います。中高速コーナーが多く、スピード領域、エンジンのドライバビリティ(使いやすさ)、空力特性などが、メルセデスのマシンにぴったりと合っているような気がします。

 加えてハミルトンは日本GPで2年連続ポール・トゥ・ウインを決めており、鈴鹿を得意としています。シャシー(車体)、パワーユニット(PU)とドライバーを含めたパッケージングという意味でもメルセデスが強いのかなと思っています。

 フェラーリもかなり手ごわいでしょうね。4戦連続でポールポジション獲得中のルクレールは速いと思いますし、ベッテルも鈴鹿は得意としています(日本GPで過去4勝)。PUに関しては、フェラーリが一歩抜けていることは確かですので、シャシーをうまくセットアップを決めてくれば、メルセデスと互角の勝負ができると思っています。

 そう考えると、レッドブル・ホンダが日本GPで優勝するためのハードルは高いと言わざると得ません。でも鈴鹿は、空力性能が重要なサーキットなので、レッドブルのシャシーには合っていると思います。