レッドブル・ホンダ、弱点ばかりを露呈。すべての点が中途半端だった (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

レッドブル・ホンダはストレート主体のサーキットに大苦戦レッドブル・ホンダはストレート主体のサーキットに大苦戦「空力の改善は時間のかかるプロセスだが、できればフランスGPにアップデートを投入したいと思っている。それによって、現状の問題が少しでも改善できれば。ただ、パワーでもルノーは確実に進歩してきている。我々も空力とパワーユニット、どちらもアップデートを投入できればいいね」

 現在抱えている弱点が改善されれば、状況は一気に変わり得るとフェルスタッペンは言う。パワーと車体の空力安定性をもう少し向上させることができれば、トータルのパッケージとしてライバルに追いつき、さらには追い越すことができる。

「僕はこのチームが進めているプロジェクトを信じている。ホンダとともにパフォーマンスを向上させ、前進すべく必死にがんばっているんだ。もう少しパワーがあれば、そしてもう少しマシンバランスがよくなれば、状況は突然、一気に大きく変わり得るだろう」(フェルスタッペン)

 ここからF1はヨーロッパラウンドに戻り、夏休みまで7週間で5戦を戦う。その激戦のなかで後方に取り残されるのか、それとも上位へと浮上できるのか。まずはその幕開けとなるフランスGPにどれだけのアップデートを用意できるかが、大きなカギになりそうだ。

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