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フロリダで連日の耐久レース開催。
アロンソ&中嶋がWEC王者に王手 (2ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano photo by Panoramic/AFLO

 もう1台のカーナンバー7(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)は、5時間を経過したころにロペスがコースオフ。マシンにダメージが生じて予定外のピットストップで遅れを取り、挽回することはできなかった。

 これで2018-19シーズンのWECは、2回目となるスパ・フランコルシャン6時間とル・マン24時間を残すだけになった。

 シーズンのここまでを振り返ると、1回目のスパ・フランコルシャンとル・マンは、カーナンバー8がPP獲得を含めた完全優勝。シルバーストーン6時間もカーナンバー8がトップでトヨタの1-2フィニッシュとなったが、ゴール後の車検で両車とも失格になった。続く富士6時間はカーナンバー8がPPを獲得するが、レースではカーナンバー7が優勝。上海6時間では今度はカーナンバー7が完全優勝を果たした。

 この時点でトヨタの2台は2勝ずつ。ポイントが通常のレースより多いル・マンで勝っていることと、PP獲得回数の多さから、カーナンバー8が103点、カーナンバー7は97点だった。これに今回のセブリング1000マイルのポイントを加えると、カーナンバー8はポイントを135点に伸ばし、120ポイントのカーナンバー7との差を15点に広げた。

 トラブルによるリタイアなど、今シーズンのトヨタにはまだないケースを除けば、これでカーナンバー7が逆転優勝するには、残り2レースに連勝する以外、ほとんど考えられなくなった。しかも、その2レースを2018年に制しているのはカーナンバー8であり、ブエミ/中嶋/アロンソのトリオがチャンピオンへと逃げ切る可能性が高まったと言えよう。

 来シーズンもトヨタに残ってWECに参戦するかどうかは微妙だと言われているアロンソは、このままいけば、参加初年度にして耐久世界王者の栄冠をも手にすることになりそうだ。2年連続でル・マンを制したうえで戴冠したいところだろう。

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