佐藤琢磨も感嘆。インディカーに
18歳の史上最年少ウィナー誕生
インディカー・シリーズ第2戦は、テキサス州の州都オースティンにある、F1グランプリ開催のために作られたサーキット・オブ・ジ・アメリカス(COTA)で初めて行なわれた。
コース前半には高速コーナーが連続し、ヘアピンコーナーで折り返した先の後半にはハードブレーキングが必要なコーナー、さらには右、左と曲がるセクションが続く。低速から高速まで、どんなコーナーでも安定して速いマシンに仕上げることが求められるテクニカルなコースだが、勝ったのは、なんとデビュー3戦目のルーキー、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)だった。
キャリア初優勝はもちろん、18歳11カ月と25日という、インディカー史上最年少ウィナーの誕生だ。チームにとっても創設わずか3年目の初優勝だった。
史上最年少でCOTAでの優勝を飾ったコルトン・ハータ インディカーのレースでは経験が大きくものをいう。とくにオーバルコースにおける特殊なドライビング環境でそれは当てはまる。超高速で走るマシンを使ったバトルは、自分だけでなく、他車の作り出す乱気流の影響を知り尽くした走りが求められるからだ。ロードコースやストリートコースでも、経費節減のためにテストの機会が少なくされているため、データやノウハウを蓄積しているベテランが、若手に対して有利な面がある。
これまでの最年少ウィナーはグレアム・レイホールだった。2008年の開幕戦セントピーターズバーグのストリートコースにおいて、彼は19歳3カ月と2日で優勝を飾った。レース展開も大きく味方した幸運な勝利だった。その前の最年少ウィナーは同じく19歳だったマルコ・アンドレッティ。2006年にソノマの常設ロードコースで記録された。
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