2019.02.13

MotoGP中上貴晶、勝負の2年目。
「自分の手で来季シートを掴む」

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 2019年、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は二輪ロードレースの最高峰MotoGPで2年目のシーズンを迎える。今年は2年契約の節目になるため、いいパフォーマンスで好成績を収めれば自力で来季以降のシートを獲得できる反面、不甲斐ない成績なら契約を失ってしまう可能性もある。

セパンテストでは9番手の総合順位をマークした中上貴晶 つまり、今後の道を切り開くことができるかどうかは、自分の走りひとつにかかっている。それだけに、中上は2019年シーズンを「自分のライダー人生にとって勝負の年」と位置づけ、シーズンオフから精力的なトレーニングに取り組んできた。

 2月6日から8日までマレーシアのセパン・サーキットで行なわれたプレシーズンテストでは、3日間を通じてトップテン圏内を維持し、総合順位を9番手で締めくくった。ライダー人生を左右する重要なシーズンを直前に控えた心境を、中上に尋ねた。

―― 「2019年は勝負の年」と常々言っていますが、冬のトレーニングでは今までよりも濃密なメニューに取り組んだのですか?

「去年はテスト等も含めてシーズン19戦を戦って、かなりの距離を走りましたが、フィジカル面でまだ足りていない、と感じることもありました。どれほどトレーニングを積んでも、実際にレースをしてみなければわからない部分はどうしてもあるし、疲労感が溜まるコースもあれば、予想ほど疲れないコースもあったので、1年間戦ってフィジカルが追いついていない部分に重点を絞り、冬の間にトレーニングを続けてきました」

―― 今回のセパンテストでは、去年のセパンテストと比べて体力がアップしていると感じましたか?

「それは実感できていますね。去年はMoto2から昇格して来たばかりで、身体がまだ追いついていないことを痛感しました。1年間戦ってMotoGPの身体になってきたと思うので、今年は肉体的なベースも高いところからテストを開始できたと思います」

―― 去年1年間、最高峰クラスを経験したことで、もっとも学んだことは何ですか?

「いちばんは、MotoGPに特化したライディングですね。Moto2の6年間の経験では補いきれない部分がすごくありました。