2018.08.07

ドゥカティがワンツー。ドヴィツィオーゾが
独走のマルケスに「待った!」

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 開幕戦以来の今季2勝目である。

「去年のように6勝すると、誰もが毎戦、優勝争いを期待する。逆に今年はカタールだけなので、そうなると今度は皆が『調子が悪いね』と口々に言うようになる」

右から、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケス 第10戦・チェコGPの優勝後にそう話したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)は、要するに、『皆は表面上の結果に気を取られるけれども、自分たちの本質的な部分をあまり見ていないものなんだ』ということを言外に含意しようとしていたのかもしれない。

 昨年は最終戦までマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)とチャンピオンを争ったが、今年のドヴィツィオーゾは表彰台を逃すことが多く、ホームGPのイタリア・ムジェロサーキットで2位を一度獲得したのみ。短いサマーブレイクが明けて、後半戦の端緒を切った今回のレースウィークは初日からリズムのいいペースで、土曜の予選でもポールポジションを獲得した。

「決勝に向けて準備を整えてきて、十分かどうかはともかく、明日の用意はできている」と優勝争いに向けた自信を見せた。

 ドゥカティは今回のレースウィークで、新しいエアロフェアリングを投入している。ドヴィツィオーゾに次ぐ2位でチェッカーを受けたチームメイトのホルヘ・ロレンソは土曜の走行を終えて、「このフェアリングにネガティブな面はない」と話し、良好な感触を強調していた。

 本来このようなニューマテリアルに対しては比較的慎重な態度を見せることが多いドヴィツィオーゾも、「今日はタイヤなど他の要素も変更しているので、評価が難しい」と留保をしながらも、このニューフェアリングを試した際に「(従来型との違いについては)こういうものはいつも判断が難しいけれども、ブレーキングではこちらのほうがいいかもしれない」とポジティブな印象を伝え、「決勝レースもおそらくこっちのフェアリングで臨むと思う」と述べた。