F1ホンダ、ついに新パワーユニット投入。ストレートでブチかませ! (3ページ目)
「過去数年間、レッドブルのリザーブドライバーとして見てきた経験からいうと、パワーユニットの何kW上がったというような数字は、そのままコース上の速さに直結しないことも少なくなかったんだ。だから、僕は紙の上の数字にあまり踊らされすぎたくないので、慎重なんだ。
実際に走ってみて、そのデータ上での純粋な数字が確認できて、初めてクリアな答えが得られると思う。いずれにしても中団はすごくタイトだから、0.1秒でも0.2秒でも大きな意味、多くのポジションをもたらしてくれることになるよ」
ガスリーはサーキットによってはマシン性能が十分でなかったことを認めつつ、パワーユニットの非力さだけが低迷の理由ではないとホンダを擁護する。しかし、アゼルバイジャンGP以降はルノーとの差が開き、やや後れを取ったことも認め、今回のアップデートで挽回することを期待している。
「バーレーンやモナコ、それからバルセロナでは他のレースに比べて強かった。ただ、上海やバクーではグリップにかなり苦しんだ。車体のパフォーマンスという意味では、あまり安定感がなかったといわざるを得ないだろう。
でも、パワーユニットのパフォーマンスは開幕時点からほぼ変わらず一定だ。他メーカーはバクーで少しアップグレードを投入したから、そこからは少し差が開いてしまった。ホンダは信頼性を最優先に考え、ほとんどルーキー同然の僕らができるだけ多く走行できるように配慮してパワーユニットを作り、実際にとても高い信頼性を確立してくれているけど。性能的にはまだルノーにも少し後れを取っていることはわかっているし、それはこれから取り戻していかなければならないところだ」
前述のように、アップデートの評価には実走まで慎重な姿勢を見せるガスリーだが、昨年のスーパーフォーミュラからホンダとの結びつきを強くしてきただけに、ホンダに対しては強い信頼を寄せている。
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