2018.06.09

F1ホンダ、ついに新パワーユニット投入。
ストレートでブチかませ!

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 ついに、ホンダの改良型パワーユニットが投入されることになった。

 開幕当初からこの第7戦・カナダGPをターゲットに据え、HRD Sakuraで開発が続けられてきたものだ。燃焼系を中心にICE(内燃機関エンジン)が改良され、パワーアップを果たしている。

ホンダの新パワーユニットはどれほど戦えるものに仕上がっているのか 信頼性確保を最優先にして昨年型の延長線上に作られたこれまでの今季型RA618Hに対し、今年から開発責任者に就任した浅木泰昭執行役員の大胆な改革が実を結んだものだ。

 田辺豊治テクニカルディレクターは、今回のICEアップデートについて次のように説明した。

「両ドライバーともにアップデートしたパワーユニットを適用しますが、新しいのはICEです。基本は従来型の延長線上にあるものです。年間3基のなかでやらなきゃいけない、しかもテストがないなかでガラッと変えるというのは、正直言ってなかなか難しいところなんです。なので従来型の延長線上で、今まで蓄積してきたノウハウをつぎ込んだステップアップということですね」

 開幕戦のMGU-H(※)トラブルや事故による新品交換など、パワーユニットの運用計画にはズレが生じているが、当初から計画していたとおり、このカナダGPのタイミングでアップデートを完成させて実戦投入することになった。

※MGU-H=Motor Generator Unit-Heatの略。排気ガスから熱エネルギーを回生する装置。

「これは当初の予定どおりです。HRD Sakuraとしては、当初からここを目標にして開発をしてきました。ホンダ側として『ここまでに用意できますよ』というタイミングと、チーム側として使っているパワーユニットの状態とを整合させたうえで、投入のタイミングを決めました。そのうえで、今回は2台とも新しいICEを入れましょうということに決めました」(田辺テクニカルディレクター)