2018.06.08

今季インディカーは混戦なのに、
なぜ佐藤琢磨はさっぱり勝てないのか

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 インディカーシリーズ第8戦。デトロイトでのダブルヘッダー、2レース目の予選はウェットコンディションだった。予選前にほぼ雨はやんでいたが、路面が乾き切らないうちに予選は終了した。レインタイヤでのタイムアタックで最速だったのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。今季2回目、キャリア4回目のポールポジションを獲得した。

 予選2位はルーキーのロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。以下、3位ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、4位エド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ・レーシング)、5位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、6位はジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)と続いた。

 雨での速さを自他共に認める佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、このチャンスを完全にムダにしてしまった。タイヤの内圧設定が間違っていたようで、”レインマスター”は実力をまったく発揮できず、ほぼ最後尾の予選20位に沈む。前日のレース1でトップ5フィニッシュを果たし、いい流れを掴みかけていただけに、勢いを削ぐようなチームのミスは痛かった。

デトロイト・レース2で今季初優勝を飾ったライアン・ハンター-レイ 天気予報の通り、レースはドライコンディションでスタートした。ロッシがポールからレースをリードし、多くのチームがレース1より早いタイミングで攻撃的な動きに出た。

 レース1で2位フィニッシュしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は10番手スタート。そして2日続けて3ストップのギャンブルに出た。驚いたことにシュミット・ピーターソン・モータースポーツも、予選5位だったヒンチクリフだけでなく、予選2位のウィッケンズにまで3ストップ作戦を取らせた。