2018.05.26

「バカみたいな低速コーナー」で、
ホンダ&ガスリーはタイムを稼げるか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 モナコGPはF1カレンダーのなかで格別の存在であり、その舞台となるモンテカルロ市街地サーキットは世界中どこを探しても比類を見ない特別なコースだ。

 昨年のワイド化に続き、今年は空力性能の向上とタイヤグリップの向上で、F1マシンが軒並みコースレコードを更新している。歴代最速の2018年F1マシンを駆るF1ドライバーたちにとって、今年のモナコはさらに特別なものになりそうだ。

モナコの市街地コースを攻めるピエール・ガスリー モナコ在住の王者ルイス・ハミルトンはモナコをこう語る。

「モナコを走るのは、いつになっても夢のような気分だよ。1年に1度しか走ることができないのが残念なくらいだ。だけど、ものすごく緊迫したレースでもある。他のどのサーキットよりも慎重に走らなければならないんだ。

 シーズンでもっともテクニカル、かつメンタル的にもチャレンジングなサーキット。オフのときにこの道を走ったり歩いたりするけど、まさかあんなスピードでここを走るなんて信じられないからね」

 モナコを速く走るには、どうすればいいのか? それはマシンに自信を持ち、自分のドライビングにも自信を持つことだと、ダニエル・リカルドは語る。

「自信が重要なんだ。ブレーキングを1メートル遅らせられれば、1メートル早くブレーキを離すことができ、それだけ高いスピードをキャリーしてコーナーに入っていける。そしてウォールのギリギリまで攻めていける。

 自信を持って、いいリズムと流れを掴んで走ることができれば、0.1秒や0.2秒は簡単に稼ぐことができる。それがとにかく楽しいんだ。自信を持って走れるなら、限界までウォールに近づきたいと思うものだよ。でも、自信がなければ、できるだけ距離を空けて走ろうとする。壁に近づいて走って、なおかつ気持ちよく走れるなら、それは市街地サーキットに強いドライバーということだよ」

 その言葉どおり、リカルドは木曜フリー走行でいきなりトップに立ってみせた。今季ここまでやや苦戦を強いられてきたレッドブルだが、モナコではパワーのハンディがラップタイムにそれほど影響しないことも大いに効いた。