「バカみたいな低速コーナー」で、
ホンダ&ガスリーはタイムを稼げるか (3ページ目)
「僕はどのコーナーも好きだよ。すべてがチャレンジングだし、どこかひとつ欠けても退屈なものになってしまうだろう。サーキットのあらゆるコーナーを限界ギリギリまで攻めて走るんだ。気を抜いている余裕なんてまったくない。ドライバーが差を生み出せるサーキットだ。だからこそ、このサーキットはスペシャルなんだ」
トロロッソ・ホンダのドライバーは、ふたりともF1ではモナコ初挑戦。しかしピエール・ガスリーはGP2、ブレンドン・ハートレイはフォーミュラ・ルノー3.5で走り、表彰台に立った経験もある。ハートレイは2015年から3年もモナコに住み、毎年部屋のバルコニーやレッドブルのモーターホームからグランプリを見ていたという。
ガスリーもペレスと同じように「モナコはすべてが特別だ」と言うが、意外と難しいのはあの有名なフェアモント・ヘアピン。そしてもっとも難しいのは、オテル・ドゥ・パリとカジノ広場前の高速コーナーだという。
「ヘアピンなんて外から見ればバカみたいな低速コーナーに見えるかもしれないけど、コクピットのなかから見れば、このサーキットでもっとも難しいコーナーのひとつなんだ。ものすごく低速だからこそ(通過するのに時間がかかり)、2~3km/hの速度差が大きなラップタイム差につながるからね。
でも、一番難しいのはカジノかもしれないね。すごく高速だし、その手前のターン3(マスネ)が少しバンクがついていて、そこからの右への切り返しだから、ものすごく正確なライン取りが要求されるんだ。
ターン3の最後のほうはコース幅が少し狭くなっていて、だからこそ、ターン4(カジノ)の入口に向かってできるだけアウトからアプローチするために、左側のバリアにギリギリまで近寄らなければならない。ターン4の出口にはバンプがあるからトラクションもトリッキーになりがちだし、とても難しいコーナーだよ」
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