J・バトン、抜かれまくる!ウェイトハンデに苦しむ課題が見えた (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 ただ、9位という順位に終わったものの、ドライバーズランキングはトップから9ポイント差の3位。次回の第3戦・鈴鹿に対して、バトンは自信を持っている。4月の鈴鹿公式テストで好タイムをマークし、なおかつ日本のコースのなかで一番知り尽くしているサーキットだからだ。バトンが言う。

「この状況のなかでもポイントをしっかりと獲得することができた。これを続けていくことが(チャンピオン獲得のためには)重要だ。ポジティブなことは、僕たちと同じように(第2戦・富士で)ウェイトを多く積んでいた他のマシンも苦戦したこと。鈴鹿では上位陣のウェイトがほとんど同じになる。次回はもっとよくなるはずだ」

 今回は苦戦を強いられたバトンだったが、これも経験と捉え、次戦では自身の力に変えてくることだろう。本人も楽しみにしている鈴鹿サーキットでの第3戦は5月19日~20日。白熱したレースとなりそうだ。

(つづく)

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